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不動産担保ローンは利用しても大丈夫?仕組みや注意点について解説

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不動産担保ローンは不動産を担保にして融資を受ける仕組みの金融商品です。一般的に「金利が低い」と言われることから、利用を検討している方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、そのような方のため、不動産担保ローンの仕組みや利用する際の留意事項について解説します。

 

 

不動産担保ローンとは?

不動産担保ローンとは、冒頭でも述べた通り、土地・家屋などの不動産を担保にして借り入れを行う金融商品です。無担保のローンと比較した場合「金利が低い」「融資の限度額が大きい」「返済期間が比較的長い」などの特徴があります。

 

不動産担保ローンで担保にできる不動産の例としては、以下の通りです。

 

・一戸建て

・マンション

・アパート

・ビル

・駐車場

・土地

 

担保にできるのは契約者本人名義の不動産だけでなく、商品次第では他人・法人名義の土地・家屋を担保にできます。

 

不動産担保ローンを組む際には、「契約者本人の信用力」「担保となる不動産の価値」などが考慮されるのが通例です。

 

所有物件を担保にして資金を借り入れる方法としては「リバースモーゲージ」も選択肢もあります。リバースモーゲージはシニア世代向けの金融商品で、月々の返済は利息分のみとなり、元金については契約者の死亡後に一括返済する仕組みとなっています。

 

リバースモーゲージについては下記の記事でより詳しく解説していますので、合わせてご参照ください。

 

※リバースモーゲージなら自宅に住み続けながら老後資金を確保できるって本当?

 

 

不動産担保ローンを利用するメリット

 

 低金利で利用可能

不動産担保ローンは、無担保のローンに比べて低金利な傾向があると前述しました。無担保ローンは、年率10〜20%の金利で設定されているケースが多々ありますが、不動産担保ローンの場合は金利は10%を超えるケースは稀です。

 

とは言え「不動産担保ローンの金利が低い」というのは通常の金融機関が扱っている商品の話で、ノンバンクのローンでは金利が高くなるケースもある点については留意しましょう。

 

 

 借入限度額が大きい

不動産担保ローンは無担保ローンに比較して借入限度額も大きい傾向があります。例えば、無担保ローンは最大でも1,000万円程度が限度額であることが通例ですが、不動産担保ローンは信用力・担保不動産次第では1億円近くの融資も受けられます。

 

一方で、ノンバンク系の不動産担保ローンを利用する場合は、貸金業法で決められた「総量規制」の適用を受けることになります。総量規制の一例としては「貸金業者による「年間の貸付総額は契約者の年収の1/3分まで」などです。

 

 

 借入期間が長い

無担保ローンにおいては、利用する商品にもよりますが長くても7年前後が一般的な返済期間となります。他方で、不動産担保ローンについては最長35年まで借入期間を設定可能です。

 

長期の借り入れにはもちろんリスクも伴いますが、月々の返済額についても安く抑えることが可能です。

 

 

不動産担保ローンを利用するデメリット

 

 審査期間が長い

不動産担保ローンは金利が低く、借入限度額も大きい一方で、審査期間が長いという特徴があります。これは本人の信用力調査の他に、担保とする不動産の評価を適正に行う必要があるためです。

 

厳しい審査を行う金融機関ともなると、審査を通過できるまでに1ヶ月前後の期間が必要となるケースも珍しくありません。

 

 担保にした不動産を失う可能性がある

担保にした不動産には抵当権が設定されますので、融資を行った金融機関・業者は名義人でなくても不動産を処分できるようになります。これにより、もし月々の返済遅延が続いた場合は、借入先による不動産の処分が行われ、不動産を失う結果になります。

 

 借入の際には事務手数料が必要

不動産を担保にして借り入れを行う際には以下のような費用を支払う必要があります。

 

・事務手数料

・不動産鑑定費用

・抵当権・根抵当権の登記費用

・印紙代

 

必要な費用は借入金額次第で変動しますが、場合によっては10万円前後を支払うケースもあるでしょう

 

 

借入先ごとの不動産担保ローンの違い

 

 銀行を中心とした金融機関を利用する場合

銀行と言っても、大手メガバンクや地方銀行、インターネット銀行など、さまざまな金融機関が商品設計を行っています。ローンの利用条件などはそれぞれの金融機関により異なりますが、銀行の不動産担保ローンの特徴としては以下の通りです。

 

・資金の使用使途が限定されるケースも多い

・融資の審査が厳しい

・審査期間が長い

・金利が安い

 

上記の資金の使用用途の制限についてですが、具体例としては「物件の取得・改築費、あるいは相続税の支払いに限る」などです。この条件の不動産担保ローンで借り入れた資金は、事業資金や生活費に充てることはできません。

 

なお、金利が高くなるなどの弊害はあるものの、借入金の使用用途が制限されていない不動産担保フリーローンも存在します。

 

 ノンバンクを利用する場合

ノンバンクの不動産担保ローンは、主に銀行が取り扱っているものとは逆の特徴があり、以下がその一例です。

 

・銀行に比べて融資条件は緩い

・審査がそこまで厳しくない

・審査期間が銀行に比べて短い

・金利は高め

 

ノンバンクの不動産担保ローンは、銀行の商品に比べて条件が厳しくないため、審査自体も早く、通りやすいのが通例です。一方で、金利自体は高い傾向にありますので、事業資金や医療費など、急にまとまった資金が必要になった場合に検討しましょう。

 

 

不動産担保ローンを利用する際の注意事項

 

 

 他人名義の不動産を担保にするなら名義人を調べておく

担保にする不動産はなるべく自分のものであるのが望ましいものの、他人名義の不動産でも担保としてローンの利用が可能です。

 

一方で、担保に入れる土地が自分名義のものではなければ、いざ審査の段階になって「担保にしようと思った不動産は実は共有分割されていたので、名義人が他にもいる」などと判明するケースもあります。

 

そのため、自分以外の名義の不動産を担保にするなら、早い段階で権利関係について整理しておきましょう。

 

 

 初期費用をしっかり用意しておく

不動産担保ローンを利用する際には、各種事務手数料が必要であると解説しましたが、場合によっては火災保険費などの支払いを求められるケースもあります。

 

「融資を受けたものの、初期費用ぶんで結局資金繰りに難が生じた」といった事態に陥らないように、あらかじめ融資初期の費用については余裕を持っておくのが賢明です。

 

 複数社を比較する

金融機関、ノンバンクそれぞれの特徴については前述の通りですが、不動産担保ローンの諸条件はさらに各金融機関・各社ごとに細かく異なります。自分にあったローンを見つけるためにも、銀行/ノンバンク含めて、それぞれ何社か候補を絞るようにしましょう。

 

 

資金確保の手段としての空き家マッチングサイト「URI・KAI(ウリ・カイ)」という選択肢

不動産活用して資金を調達するなら、ローンではなく“売却”という選択肢もあります。

 

「URI・KAI」は同ブログを運営する株式会社ネクスウィルが、全国の空き家を売りたい人・買いたい人同士を繋げるために設立した空き家マッチングサイトです。

 

「URI・KAI」では掲載依頼フォームから無料査定を行えば、どんな物件でも掲載可能で、状態次第では直接買取を依頼することも可能です。

 

売買契約書の作成や法的な手続きについても、「URI・KAI」が宅地建物取引士や司法書士とともに全面サポートします。

 

不動産は手放すことになるものの、不動産担保ローンと違い長期の返済プランを組む必要がないなどのメリットがあります。査定や売却方法に関する相談は無料となっていますので、資金調達の方法にお悩みの方は、不動産担保ローンをあわせてご検討ください。

 

 

 

まとめ

不動産担保ローンは、無担保のローンに比べて金利が低い傾向があり、借入限度額が大きいのが特徴の金融商品です。一方で、(銀行が取り扱っている商品などは特に)審査が厳しかったり、借入金の使用用途に制限があったりします。

 

さらには、返済が滞れば担保に入れた不動産を失う可能性もあります。しかし、まとまった資金を調達するための方法としては有効な選択肢のひとつですので、不動産の売却もあわせて、利用を検討しましょう。

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